耐震基準とは建物が地震の震動に耐え得る能力を定めたもので、関東大震災の翌年(1924年)に、世界に先駆けて日本で施行されました。1981年に耐震基準が大きく改正されて、新耐震が誕生致しました。新基準では、地震による建物の倒壊を防ぐだけではなく、建物内の人命の安全を確保する事に主眼がおかれました。旧耐震基準の震度5程度の地震に耐えうる住宅の基準は、新耐震基準では、震度6強以上の地震で倒れない住宅の基準に変更されました。しかし、新耐震基準を満たしていれば、今後予想される首都直下地震のような大規模な地震に対して万全かと言われれば、そうではありません。1981年時点での知識と技術レベルから定められた最低限の守るべき基準だからです。